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レオ澤鬼の点描の世界
サロメ
点描「サロメ」を書く
 点描は白い紙に点をひとつ打つところから始まる。
 点を重ね、部分から全体へと点を密集させていくことにより、面をl構成する。
 その場合、点は、あくまで密集であり、重なったり、接触したりしないように
 しなければならない。また点は細かい網目板のように細かく打つように
 しないと、画面にムラができてしまう。これは非常に大切なことで、
 かなりの練習を重ねることが必要であろう。
  点描は、混色したり、重ねたりしないので非常に色が美しい。
 そして、小さな点を使えば使うほど、部分を細かく表現できる。
 全体的には繊細で透明感あふれた絵といえよう。

サロメを描く1 サロメを描く2 サロメを描く3 サロメを描く4
モチーフの決定
  サロメは「破滅させがたい色情の象徴的女神、内を固定させ、筋を硬直させる硬強病により、
 すべての女のうちから選ばれし呪われた美女。古代のヘレネーとひとしく、近づくものを、見るものを、
 触れるものをすべて毒する、無責任で、無感覚な、奇怪きわまる牝獣」であったといわれる。
 サロメは旧約聖書に出てくる女性である。悪を含み、魔力を秘めた彼女を、エキセントリックに描いてみたいと考え、
 題材を選んだ。
 普段から、ギリシャ、ローマの神話や、旧約聖書などの物語が好きで、それを題材にし、
 自分なりの解釈を画面に表現することが多い。それらの物語の中の女性や少年は、非常に神秘的な魅力を有している。


材料と用具
 ● イラストボード。丸ペン三本。(ペン先の太さが違うもの)
 ● ヌーベル・ドローイングインキ(バイオレット・肌色・ブルーグリーン・ウルトラマリン・
   ブルー・ピンク・ブルーバイオレット)
 ● 手袋
   描く手の小指に、手袋をする。画面に手の油がつくと、色が沁み汚れるので、
   それをさけるため自身で考案したもの。


エスキースとクロッキーまで
  エスキースは、構図を考えながらおこなう。
 髪の長さ、目の表情、手の位置、サロメのどの部分を右にするかなどを画面の上で練る。

およその構図が決まったら、今度は天地と左右に縁を引き画面を等分する。一角が2pで、次はクロッキーに移る。

クロッキーに移るとき、今度は左右にマス目から引く。2.5cm角で、25%の拡大になる。

仕上げについて
 
 仕上がりは全体的に見てムラが無いような時点で終わりとする。
 点描はいくら点を埋めてもスキマがあるので、自分がよいと思う点で
 仕上がりとしなければキリがないといえよう。
 色を入れている部分と白の部分がバランスよく配分され、
 不自然さがなければ、その絵は完成とする。
 逆にいうと、色をいれていない部分をどれだけ効果的に生かすということが、
 点描のひとつのポイントとなるのである。